ギターをオーダーメイドした人の備忘録。

アコギのオーダーメイドをしてしまった人のチラ裏

その10、「慣れ」も大切なファクター。

先日大体の仕様が固まったのですが、その際にネック形状とナット幅についても

決めておりました。

 

というか、当初の段階で「Vシェイプ」で「ナット幅44.5㎜」を希望していたのですが、ルシアーさんが今までVシェイプは作ったことがないそうで、どんなものか具体的な数値が欲しいってハナシになっていたのですよ。

 

私「んんーーー、28ECみたいなので大丈夫なんだけどね」

店員「ルシアーさんが28EC弾いたことないってのと、うちに在庫もないですからねえ……具体的な数字出そうにもウチにあるかn……あ、コレとかどうっすかね。最近入ったやつが条件どちらも満たしてたはず?」

私「ありゃ、いつの間にこんなものが?」

 

そう、そこにあったのはMartin D-28GE。

店員「これちょっと試しに弾いてもらっていいすかね」

私「じゃあちょっとだけ……」

 

==試奏中==

 

私「あああーーーーーーコレコレ!もうね、コレで良いよ!

 

店員「wwwww」

私「これほど手にフィットするんなら申し分ない……是非コレでいきましょ」

店員「了解です!」

 

「慣れ」というのは恐ろしいもので。

十数年Vシェイプを弾き続けていたからか、物凄い手に馴染むんですよ。

かたや所有する「九尾」はUシェイプ。

勿論弾きやすいんですが、それとはまた違う。

 

長く、長く付き合ってきたVシェイプはそれ程までに懐かしくて、愛しくて。

 

仕様確定までのほんの一幕ではあるけども、製作への期待感と過去の郷愁に伴う寂寥感の両方を味わったエピソードでした。