かぽたすと。
小噺のコーナー。
「カポタスト」という小物をご存じだろうか。
このブログ見てる物好き人なら知っているはずである。
このカポタスト、実に様々な種類が出ているのですよ。
カポタストの形に応じてゆるーーーーい説明をしていこうかなと思います。
1、ゴムカポ
昔の初心者が必ず一度は騙された通ってきた道。
ネックシェイプとかあんまり気にせず使えることと非常に安いことが利点。
欠点は着脱頻度が多いとゴムがすぐ緩々になってカポとして機能しなくなること。
あと音の安定性やら締め付け具合が難あること多いので、個人的には素直に
別の形のカポをお勧めしたいところ。
2、バネ式
着脱がとても楽。それでいて色々形が出てる。見てて飽きない。カイザーやナッシュビルとかがコレ。
着脱が楽なおかげで転調のある曲でも割とすぐに位置を変えられる。
欠点は締め付け具合が調整不可。バネが全てである。ネックも形状によってはチューニングが平気でズレる。
3、レバー式
締め付け具合の調整が細かく出来る。そのためチューニングも狂いにくい。
G7thのパフォーマンスカポなどがレバー式の代表みたいな。ちなみにこのカポは某クラプトンが絶賛していた。
欠点は素早い移調は望めないことと、他カポに比べてレバー式は値段高いことが多い。
4、ネジ式
一番チューニングが狂いにくい。微調整はお手の物。カポのロールスロイスとも評されるエリオットカポやペイジやらクレイドルなどがコレ。高級なタイプではカポしてるにも関わらず開放弦を弾いているかのような自然さなんだとか。
欠点はレバー式と同様……なんだけど、ネジ式はレバー式に輪をかけてクソ高いことが多い。エリオットとか3万近く取られるので、買うときは覚悟を決めること。
5、特殊タイプ
グライダーカポやスパイダーカポなどがコレ。
グライダーはその名のとおり、指板上をゴロゴロ転がして移調する。
スパイダーは1弦ごとに押さえたり押さえなかったりする。どっちだ。
利点は演奏の幅を広げるポテンシャルを秘めていること。欠点は「んな特殊なことせんでも」と買う手が伸びにくいこと……あ、こぞって買う人がいないから欲しいときにいつでも買えるのは利点……だめだ、普通のカポでもいつでも買えるもんね(
大きく分けてこんな感じ、大体どれかに当てはまる。なかったら教えてくれるとありがたい……!
閑話休題。
このカポタスト、着けると若干なりとも音が変わる。
これは「カポの重量分だけ重くなるから」というのと、「ネック等諸々に伝わる振動やバランスが変わるから」と言われているわけですよ。
ただ、この辺りはカポが軽い方が良いって意見もあるし重い方が良いって意見もあるし、人によりけりな部分が非常に大きい。一概にどのカポが一番良いってのもない。
ついでに、音が変わるって点も科学的に検証がなされているわけでもないので主観に任されてる状態なわけですな。しかも、アコギなんて人によって使ってるモノが違うんだから尚更検証しづらいこともあるので、「音が変わる」って点はあまり気にしないでよろしいかと。
……気になっちゃった?気になったならしょうがない、ようこそカポ沼へ(ぇ
押さえる力の微調整が出来て指板のRに沿った形状の押さえ部で、そこの素材も柔軟性のある素材を使用してるって点ではエリオットが一番理想的な形状してるのかな?
ただエリオットはアホみたいに高いからなあ……個人的にはそこまで耳が良いわけでもないしカポで左右されるほど巧い演奏が出来るわけでもないので、見た目や使いやすさで選んだほうが良いなとは思ってます。
私は結果的にタリアを買い漁る感じになってますが、個人的に一番使いやすくて音も満足してるのでコレで良いのだ。タリアもタリアで微妙に高いのでこれ以上増えないことを祈りたいけども(