ギターをオーダーメイドした人の備忘録。

アコギのオーダーメイドをしてしまった人のチラ裏

小噺・ハイエンドギター雑感。

昨日の小噺にて出したハイエンドという単語。

ハイエンドギターとは何なのか、についての小噺でもしていきます。

 

ハイエンドと言われるとおり、めっちゃ高いギターのことをそう指すことが多いのですが、30万円以上のモノを言うことが多いです。

 

さて、高いにも関わらずハイエンドギターが売れていく理由としては

1,厳選された材の使用

2、丁寧な製作による弾きやすさ

3、ブランド名

といったものが主に上げられるかと。

その辺を詳しく説明していきますね。

 

……ちなみに、大前提ですが。

 

「高ければ高いほど良いギター」「高級な有名ブランドだから良いギター」という考えを持っていらっしゃる方、間違いなので改めたほうがいいですよ。

 

これ、特定のメーカーを信仰してる方などによーく見られます。

声に出さずとも言動に滲み出ていたりするのでよーく解ります。

この手の考え方してる人、自然と周りから人が離れていきます。

 

〇〇こそが至高?

何を馬鹿な、人の数だけ至高のギターがある。

「金額」と「ブランド」を物差しに使っちゃいけない。

 

閑話休題

 

1「厳選された材の使用」

廉価版と違う点は木目が詰まっていたり、杢目が鮮やかで綺麗なモノが選ばれる点が大きいです。勿論、トーンウッドとしての性能も職人がキッチリ選別してから製作しますので、音の響きが良い木材が使われます。木目と杢目と出ましたので、ちょっと解説をしますね!

「木目」というのは木材の切り口に出る年輪のことです。切り方によって柾目と板目とありますねw

「杢目」は木材組織に現れる模様のことなので、年輪とは違います。

 

2、丁寧な製作による弾きやすさ

ギターを買った後って、当然必ず「弾く」んですよ。

なので、製作段階からプレイヤーのプレイアビリティを考えて「いかに弾きやすいか」を追求して製作してくれています。

実はここが肝心なところで、ハイエンドギターの価格が高くなる理由ともなってます。

高級な木材使ってるから、というのは金額全体から見ればそんなに割合を占めてないんですよ。一番大きいのは職人が手間暇かけて作ることによる技術料や人件費です。

 

3、ブランド名

製作されたブランドの名を冠することによる上乗せですね。この辺りは各ブランドやルシアーによりけりな所があるので何とも言いづらい……ただ正直なハナシ、全体から見れば微々たるものかなと。

 

と、ここまで書いて解ったとおり、廉価版のギターとハイエンドギターとの差の多くは技術料や人件費に係るもの。

正直申し上げて、30万以上のギターは材料の質としてはどれもほぼ同じと言って良いんです。

 

それにも拘わらず、数十万・数百万するギターが存在するのは見た目や中身への拘りが半端なかったりするからなんですね。

「これこれこういう仕様のギターを気に入る人」がいるから作るし、売る。

至極当たり前なんですよ、気に入らなければ買わないんだからw

ビジネスとして成立するからこそ作られていくものなんですよね。

 

 

高ければ音が良くなっていくか、と言われてもそうとも言い切れない。

使われる木材によっても音の傾向が違ってきますし、「全員が納得する答え」は出てこないです。

実際あった例として、40万のギターと6万のギターで弾き比べて圧倒的に6万のほうが良かったことだってありますからね。コレは音の好みの問題でもあるはずです。

なので、「30万以上のギター=良い音する個体が多いよ」くらいに捉えておくといいかも。

 

ハイエンドを買うなとも言わないです。買う財力あって買いたいなら初心者だろうが上級者だろうが、買って良いんですよ全然。誰も止める権利ないですしねw

ただ、ソレが自分にとって「1番良い」かどうかを判断するのは、当然「自分の耳」です。

それを補うために、気になった個体は楽器屋でバンバン試奏していくことをお勧めしています。

 

長くなってしまいましたが、ハイエンドは一度弾くことをお勧めします。

ネット上でのこんな与太話だけを鵜呑みにせず、実学が大事。

怖がらずに楽器屋で試奏をお願いしてみてくださいねw

 

あと口酸っぱくして言いますが「金額マウント」と「ブランドマウント」は最高にかっこ悪い最低の行為なので絶対にやめましょう。必要だと思って買ったギターに「高尚」も「低劣」もないのですから。