ギターをオーダーメイドした人の備忘録。

アコギのオーダーメイドをしてしまった人のチラ裏

小噺・ゆるゆる木材解説。その4。

さて、ゆるゆる解説していきます。今回はメイプル。

オーダー案件が進まないとついつい更新を忘れがちになる本ブログ。

 

==メイプル==

 

・和名はカエデ。

 

・音はくっきりした軽快な音って印象。

 

・メイプルだけでも種類は多く、世界で130種類くらいある。日本国内には30種類くらいいるよ。

 

・大別するとハードメイプルとソフトメイプルがある。ギターだとこの考え方で大体どうにかなるので、種類まではあんまり考えなくていいから楽。

 

・ハードメイプルは文字通り、硬いメイプル。ネック材に使われたりする。

 

・メイプルシロップでおなじみのサトウカエデはハードのほう。硬いのである。

 

・ソフトメイプルは柔らかいメイプル。主にネックには使わず、側板や裏板などに使う。

 

杢目の出方がとても多彩。なので、メイプルは鑑賞してても充分楽しめたりする。

 

・杢目の種類はバーズアイ・カーリー・タイガー・キルテッド・ディンプル・フレイム・フィドルバック・ブリスター・バールなどなど。いやー多い。

 

・バーズアイ(鳥眼杢)は鳥の眼みたいなのが何個もあるのでちょっとキモい。実はこの杢、サトウカエデにしか出ない。

 

・カーリー(縮杢)はリボンが積み重なってる感じ。

 

・タイガー(虎杢)は虎の模様みたいに縞々。

 

・キルテッド(玉杢)は鱗状になってる。主にソフトメイプルに出る杢目だけど、稀にハードメイプルにも出たりする。

 

・ディンプル(波状杢)は文字通り波が連続して押し寄せてる感じ。

 

・フレイムは虎杢の一種。タイガーとかよりも線が太い。

 

フィドルバックは縮杢と虎杢のあいの子って具合。バイオリンの裏板は大体これ。

 

ブリスター(泡杢)はバーズアイより大きくキルトより小さい杢が出てるものを指す。どっちかでええやんとか言っちゃいけない。

 

・バール(瘤杢)は名前のとおり、瘤のあった場所の杢。

 

・ギターのサイドバックに使われてるのを見ると、見た目が明るめな感じになるよね。

 

・木材の切り口は日焼けしてくるとだんだん黄色っぽくなってく。

 

 

今回もゆるゆるでした。杢目の説明が多くなってしまった感がすごい……。