ギターの派閥の不思議なハナシ。
小噺のコーナー。
Twitterのほうで「皆さん何派ですか?」というアンケートを行ってみたんですね。
選択肢は
1,Martin派
2,Gibson派
3,Taylor派
4,その他派
という感じです。
結果としては
Martin派……20.7%
Gibson派……13.8%
Taylor派……13.8%
その他派……51.7%
(総回答数29票)
となりました。
ご協力いただいた方々には感謝しかありません、ありがとうございました!
「ギターの好み」について聞くとアコギ三大メーカーを合わせてもその他のメーカーが好きって人のほうが多いという結果となりました。
その他派にはYAMAHAやK.Yairiなど弾き語り勢御用達なとこや、MatonやFurch・Larriveeなどに始まるソロギター勢御用達なメーカーとかかな?
回答数が少ないため、コレが説得力のある分布かと言うと絶対にそうではないけれど、少なくとも回答いただいた方たちの内訳ではそんな具合です。
閑話休題。
日本語の難しい所で、「貴方は何派?」って選択肢に「Martin派」と「Gibson派」以外の選択肢を設けると、無意識のうちにみんな「好みのギターメーカー」について聞かれていると思ってしまうんですよね。
これが以下のように、
貴方は何派?
1,Martin派
2,Gibson派
だけに変えるとどうなるか。
コレ、大体の人(主にアコギ弾きですが)は「自身の演奏スタイル」についての話だと捉えるんですね。
昔っから、
「しっとり演奏する人」はMartin派
「ガシガシ演奏する人」はGibson派
みたいな感じで大別されるんですよ、この2つだけだと。うーん不思議。
以前楽器屋へ試奏しに行った時も別のお客さんがギター探しに来てて、色々試してたんですね。ただ、その時の弾き方はジャギジャギに、ブルージィにストロークする感じ。ソレを見て店員も私も「Gibson派だ」と同じ感想を心に抱いていたら客が「いや、根っからのGibson派でして」と話し始めたり。ううーん不思議ぃ。
何というか、誰かに教えられたわけでもないのにこの2つのイメージはそれこそ「暗黙の了解」であり「紳士協定」であり、畢竟、「不文律」なのですよ。どのメーカーのどんなアコギを使っていようとも必ず「どちらかに」仕分けされるの。
かつて双璧ともいうべきアコギの二大ブランドだったMartinとGibsonはそういった些細な認識にまで浸透しているのです。
ちなみに、「どっち派なのか解らない」とかそういうことで悩む必要全くないですよ?
あくまで民間伝承や都市伝説の類みたいな。大富豪の地方ルールみたいな。
そのくらいの認識でいてくれたほうがハナシのネタとしては丁度良いかと思います。
「いや、そうはならんやろ」ってご意見も全くもってその通り。
コレは私の身の周りで「不思議とそういうハナシをよく耳にする」ことから始まった
与太話。春の夜咄としてお笑い草、でございます。
現在はアコギブランドと言えばMartin・Gibson・Taylorの三大ブランド。
Taylorは世界シェア1位にもなり、ギターは独自の発想も取り入れられ新機軸感が凄い。
いずれ、こういう「派閥」の一角になるんじゃなかろうかと密かに思ってたりします。
その場合は「しっとり」「ガシガシ」の他にどんな弾き方の表現が出てくるのか、個人的には凄く楽しみです。